痛みの無い虫歯にご用心

こんにちは。
自由が丘の歯医者さん セルサスデンタルクリニック東京です。

皆さんが歯医者に行こうと思うタイミングはどんな時でしょうか?
ほとんどの方が「歯が痛くなった時」「口の中に違和感を感じた時」とお答えになると思います。

しかし、痛みがない状態でも虫歯になっていることがあると知っていましたか?
今回はこのテーマについてお話したいと思います。

■「痛くない虫歯」って何?

まず、「痛みのない虫歯」とはどのようなものなのでしょうか。
3つほど具体例をご紹介いたします。

1つめは「初期の虫歯」というパターンです。

初期の虫歯は歯の表面に発生した、ごくごく小さな虫歯です。

歯の表面から浅い部分には神経がないため、虫歯が発生しても痛みを感じることができません。

痛みを感じないため「自分の歯は大丈夫」と思ってしまう事も多いかと思います。

しかし、この虫歯を放置しておくと、しばらくたって痛みが出始め、治療も大がかりになる可能性があります。

初期の虫歯の段階で治療を行えば、軽めの処置で治療が終わる場合がほとんどです。

2つめは「虫歯がかなり進んでしまい神経が死んでしまった」というパターンです。

歯の表面に発生した虫歯が進行すると、その内側の神経が通っている部分まで虫歯が到達します。
冷たい物がしみると感じるのがこの段階です。

しかし、この段階でも治療をせずに更に虫歯が進行すると、温かい物がしみるようになったり、急に痛みがなくなることがあります。

その場合、神経が悪くなっていたり、死んでしまった状態である可能性が高いです。

「最近、歯が痛かったのに、痛みがなくなった!」という経験がある方は要注意です。

虫歯は自然治癒で治せるものではありませんので、かなり虫歯が進行してしまっていると考えられます。

また、この状態で放置してしまうと、歯に影響するだけはなく、歯の支えとなっている骨が溶け出すなどの変化が起きてしまいます。必ず、歯医者に行くようにしましょう。

3つめは「歯が厚く硬くなった」というパターンです。

生きている歯は、年齢を重ねと神経の入っている部屋の壁が厚くなっていきます。

また、虫歯になった場合も虫歯から歯の神経を守ろうと、神経の入っている部屋の壁が厚くなっていきます。

神経の入っている部屋の壁の厚みが増すと、神経が痛みを察知しにくくなります。

そのため、壁が厚くなった歯は、以前痛みを感じていた深さの虫歯では痛みを感じにくくなります。

その結果、虫歯がかなり進行してから痛みが出る、ということが起こる可能性があります。


3パターンほど具体的にお話ししましたが、このように「痛みが無くても虫歯がある」というお口の状態は決して珍しいことではありません。

問題は「虫歯は放置しても治らない」ということです。

虫歯になった場合は、早く見つけて早く治す「早期発見、早期治療」ということがとても大切です。

■歯が痛くなる前の治療を。

予防歯科」という言葉をご存じでしょうか?

これは、虫歯など歯に問題が起こってから治療を行うのではなく、問題が起きる前の予防を大切にして、歯を健康に保つための考え方です。

正直なところ「歯が痛くなってから歯医者にいく」というのが当たり前になっている日本では、まだまだ定着が難しいかもしれません。

ただ、歯は一度失うと元の状態には戻りません。

治療をして虫歯を治すことはできますが、一番最初の治療をしていないまっさらな状態には戻すことができません。

「歯が痛くなったから歯医者へ行く」よりも、

「定期的に歯医者で検診やクリーニングを受けて、治療は最低限」の様に意識的に予防を心がけていただいた方が、将来的に歯を失う可能性も低くなります。

例えば3か月に1度歯医者に通うことで、虫歯になりにくい口内環境を整えられますし、虫歯の「早期発見、早期治療」に繋がります。

「今はまだ大丈夫かな」という段階で、一度歯医者にいって検診を受けてみてはいかがでしょうか。

皆様のお口の健康が守られるよう、当院でも定期検診を承っております。

是非お気軽にご相談ください。


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